【タイプ別】人気デジカメのランキング!あなたはどのデジカメ派

【タイプ別】人気デジカメのランキング!あなたはどのデジカメ派

デジタルカメラ、デジカメ、と一言で言っても、一眼レフやミラーレス、そしてコンパクトデジカメ(コンデジ)と、色々あります。自分にどのカメラが合っているか、迷ってしまいますね。そもそもそれぞれどう違うのかがわからない、という方も多そうです。そこで、今回はこのタイプ別デジカメの説明とともに、それぞれのタイプにおいての人気ランキングを作ってみました! みなさんそれぞれの用途や目的に応じて、自分にはこれだ!というデジカメを見つけていただけたら幸いです。

アイキャッチ出典:Amazon

まずはデジカメのタイプを知ってみましょう!

デジタルカメラには、大別して3つのタイプがあります。まずおなじみ一眼レフ。そして昨今競争が激しくなっているミラーレス一眼。最後にフィルム時代の「撮りきり」カメラを連想させるコンデジの3つです。それぞれの違いを見てみましょう。

一眼レフタイプ

これはフィルム時代から日本の主流と言えるカメラの王道ですね。プリズムファインダーを搭載したミラー内蔵のデジタルカメラです。昨今では「フルサイズ」といって、フィルムの35mmと同等サイズのセンサーも登場して、同じ一眼レフでも様々なセンサーサイズで選ぶことができます。

ミラーレス一眼タイプ

これは、センサーがCCDからCMOSに主流が変わったことで、「ライブビュー」が可能になったことから話題になっているタイプのカメラで、簡単にいうと、一眼レフからプリズムファインダー用のミラーを取り除いて、センサーに入ってきた情報をそのままモニターで見ることができるタイプの一眼カメラになります。この頃では、このミラーレスが今後の主流になるのでは、と言われているほど、開発競争が激しくなっています。

コンデジタイプ

コンデジ、つまりコンパクトなデジカメ、のことですね。一般的にはレンス固定式の単焦点や、ズームレンズ搭載の小さなデジカメを指します。しかし、中には一眼レフデジカメに勝るとも劣らない表現力を持った、いわゆる高級コンデジもあり、一概に小さいから性能が低い、とも言えないのが昨今の流れです。

人気の一眼レフデジカメ上位3位とは

それではさっそく、一眼レフの人気デジカメ上位3位(全てビックカメラ有楽町店調べ)を見てみましょう!

◇第3位◇ ペンタックス K-1 Mark II

ペンタックス K-1 Mark II

Amazonで見る Rakutenで見る

ビックカメラ有楽町店での人気ランキング3位に浮上したのは、ペンタックスリコーの「K-1 Mark II」でした! これは、センサーが35mmフルサイズになり、先進画像処理エンジン「PRIME IV」を搭載した、ペンタックス渾身の「K」シリーズの最新フラッグシップです。

有効解像度は3640万画素。ローパスフィルターレス、さらに最高感度819200という驚異のゆとりで、大型センサーの持つ表現力を最大に生かした設計になっています。フィルム時代からのペンタックスファンにとっては、「待ってました!」の機能満載です。この機種のレンズ付きキット「PENTAX K-1 Mark II【28-105WR レンズキット】」が店頭価格税込30万5000円弱で購入できるのですから、一眼レフを本格的に、しかもできるだけ手軽に始めたい、という方には見逃せない一台となっているでしょう。

◇第2位◇ Canon EOS 5D Mark IV

Amazonで見る Rakutenで見る

これまでニコンと拮抗しながらも、一眼デジカメでは1位の座を得てきたキヤノンですが、ここへきて2位に。しかし、キヤノンのフラッグシップ機、EOS 5Dの新型、Mark IV には大きな注目が集まっています。フィルム時代から続いてきたEOSの歴史も、今年で30周年という節目。その節目にふさわしいだけの完成度を、5D Mark IV は持っていると言えるでしょう。

35mmフルサイズを引き継ぎ、約3040万画素のCMOSセンサーを搭載。実は、CMOSセンサーが現在のデジカメの定番となったきっかけを作ったのはキヤノンでした。もともと携帯電話くらいにしか使われていなかったCMOSセンサーの可能性に着眼し、一眼レフ用にまで開発したのがキヤノンだったのです。その点で、ニコンはキヤノンにデジカメでは一歩遅れてしまったのです。

そのキヤノンの新機種。悪いわけがありません。デジカメにおよそ必要な機能をすべて盛り込んだフラッグシップ。EF24-105L IS II USM レンズキットで店頭価格が51万弱と、流石のお値段でもありますが、その価値は十分に備えていると言い切っていいでしょう。

◇第1位◇ Nikon D850

Amazonで見る Rakutenで見る

遂にニコンが出しました! 「かつてない」と言い切るほどの自信を持って発表したD850が堂々の1位獲得です! ニコンデジカメ史上最高の画素数、4575万画素を実現させ、描写力・高画質もさることながら、伝統の堅牢さの信頼を併せ持ち、最高約9コマ/秒の高速連続撮影や153点のAFシステムの搭載で、とてつもない注目を浴びました。

今回、特にキヤノンとの差をつけたのは、記録媒体がXQDやUHS-II SDカードに対応したという点が挙げられています。XQDはもともとソニーが業務用動画の記録用に開発したもの。それをニコンも採用し、動画記録にも静止画記録にも抜群の高速化を実現しました。とにかく、「信頼性」という言葉がぴったりなニコンが、その名にふさわしい歴史的名機を誕生させたと言って過言ではないでしょう。

ボディ本体のみで店頭価格税込40万弱、と意外とリーズナブルなのも人気の理由かもしれません。ぜひパワーグリップをつけて、街で目立っちゃってください!

昨今人気上昇中のミラーレス一眼に着目!

ここ数年のうちに、みるみる人気が上がってきており、同時にメーカーの開発も急ピッチで進んできたミラーレス一眼。その魅力は「小型・廉価・高性能」と言えるでしょう。レンズも交換でき、一眼レフに劣らない魅力を存分に味わえます。そのミラーレスのトップ3を調べてきました!

◇第3位◇ オリンパス OM-D E-M1 Mark II

オリンパス OM-D E-M1 Mark II

Amazonで見る Rakutenで見る

AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連写を実現したフラッグシップ機ミラーレス一眼「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」が登場です! その人気の秘密は、オリンパス OM-D ファン待望の新機種、というばかりではありません。一眼レフ並みの高速連写や追従AFは表現の領域を格段に広げ、121点オールクロス像面位相差AF搭載、4K動画も可能になっており、Mark II の名に恥じない名機となっています。

新開発の高速画像処理エンジン「TruePic VIII」は、4CPUコア+4画像処理コアのダブルクアッドコアシステム構成により、「TruePic VII」比約3.5倍の高速画像処理速度を達成。同じくLive MOSセンサーは有効画素数2037万画素に高画素化すると共に121点オールクロス像面位相差センサーを搭載するなど、機能を向上させながら、「OM-D E-M1」比で約3倍となる転送スピードを実現しています。

店頭価格は「12-40mm F2.8 レンズキット」で27万円弱、と一眼レフに大きく引き離します。それでこれだけの機能とあれば、迷う人は少ないでしょう。

◇第2位◇ Lumix G9 Pro

 Lumix G9 Pro

Amazonで見る Rakutenで見る

世界最高6.5段ボディ内手ブレ補正と、世界最速AF約0.04秒で決定的瞬間を逃さない、ハイエンド・ミラーレス一眼「G9 PRO」が人気ミラーレス2位に。

有効画素数約2033万画素のLive MOSセンサーを搭載。ローパスフィルターレス設計による細部まで美しく忠実に描写するリアルな解像力を実現しています。また、センサーの表面にAR(Anti Reflection)コーティング処理を新たに施し、逆光の撮影時に起こりやすい反射を抑え、効果的にフレアを抑制。まさにProの名を冠するにふさわしいと言えるでしょう。

定評のライカレンズも人気を支える要因となっています。そのレンズキットが店頭価格で30万弱と、ライカレンズだけにちょっと高めですが、それだけの価値は期待できます。

◇第1位◇ SONY α7 III

SONY α7 III

Amazonで見る Rakutenで見る

第1位に輝いたのは、ミラーレス一眼唯一のフルサイズ機、ソニーの最先端カメラ技術を凝縮した“フルサイズミラーレス”ベーシックモデル「α7 III」となりました!

有効約2420万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーを新たに開発し、画像処理システムも新世代の画像処理エンジン BIONZ Xと画像処理をサポートするフロントエンドLSIに一新。裏面照射型のイメージセンサーとギャップレスオンチップレンズや反射を低減するARコーティング付きシールガラスを組み合わせることで、常用ISO感度を最高ISO51200まで高め、ISO100~51200(拡張ISO50~204800)の広い感度域をカバーし、暗所や薄暗い場所でもノイズの少ない高感度撮影ができます。

この“ベーシックモデル”の上位機種、「α7R III」は、さらに拡張ISO最高102400を実現しているという優れもの。しかし、実際に店頭で人気が高いのは、高価なRではないようです。ちなみに、最上位機種の「α9」は2018年のカメラグランプリを受賞した名機ですが、お値段も店頭価格税込50万弱もします。それでもプロが現在、一眼レフ以上に選んでいるカメラと言われています。ちなみに「α7 III」の店頭税込価格はレンズキットで27万円弱ですから、こちらに人気が集まるのも頷けますね。しかも、ライカマウントを採用しているため、ライカの往年の名レンズも使えるのがαの伝統。そのマニュアルレンズとの機能上の相性も抜群に向上しています。実際に手にとって触ってみましたが、使いやすさは想像以上!

人気のコンデジ機器を確認しよう

最近のコンデジの機能の充実ぶりには眼を見張るものがあります。どうしても「廉価」に思われがちなコンデジですが、どっこい、一眼レフよりも高価なコンデジだって存在するのです。それだけ格差の激しいコンデジ競争ですから、順位を決めるのも容易ではないとビックカメラ有楽町店販売員の方も言っていました。とにかく、これなら間違いない、という3機種を選んでいただきましたので、ご紹介します!

◇第3位◇ SONY RX シリーズ

SONY RX シリーズ

Amazonで見る Rakutenで見る

実際にRXシリーズで3位に入るのは下位機種の「RX100」になるようですが、ここではあえて上位機種の「RX1RII」をご紹介することで、下位機種についても紹介を含めたいと思います。

手のひらに収まる小型ボディに、35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用。集光率を大幅に向上し、有効約4240万画素という高解像ながら、高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジを実現。常用ISO100~25600、拡張ISO50~102400の広い感度域をカバーし、ノイズの少ない高精細な撮影が可能となっています。また、回路面積を大幅に拡大し、さらに伝送速度の速い銅配線を採用したことにより、従来機比約3.5倍の高速読み出しも実現し、AFの高速化などレスポンスも向上しているとのこと。

コンデジでは唯一の35mmフルサイズを搭載した当機。店頭価格も税込30万越えと、とてもコンデジレベルではありません。よって、性能では群を抜いているものの、売れ行きとしてはまだまだのようです。

一方で人気のRXシリーズ「RX100」は、現行の“サイバーショット”で採用されている1/2.3型と比べ、約4倍の撮像素子の面積をもつ大型イメージセンサーによりノイズの少ない高感度撮影が可能となっており、有効約2020万画素を実現しています。

また、開放F値1.8を実現した明るいレンズであることに加え、ゴーストやフレアなど不要な反射光を大幅に低減して圧倒的な描写性能を実現する、カールツアイス伝統の「T*コーティング」を採用していることも人気の秘密のようです。

第2位◇ Canon Kiss M

Canon Kiss M

Amazonで見る Rakutenで見る

ミラーレス初のKiss になっており、大変な好評を得ているとか。特徴は、初心者でも自分好みの画づくりがかんたんにでき、オートモードからアイコンをタッチするだけでかんたんに起動。直感的な操作で明るさやボケ味などを調整できる敷居の低さのようです。

また、約390gのコンパクトボディを実現し、バリアングル液晶モニターで子供目線の撮影や自撮りも自由自在に。専用アプリを使ってBluetoothで連携させれば、撮った写真をスマートフォンで確認・転送が可能。さらに撮影と並行してスマートフォンへ画像を自動送信できる新機能も追加されています。普段使いには便利そうですね。

しかし、筆者の意見で恐縮ですが、絵作りというよりも、作品作りにはちょっと不要な機能が多いかな、という印象です。まさに、「誰でも使える」コンデジの良さを網羅している、といえますが、プロのサブ機とはならないでしょう。

◇第1位◇ リコー GR II

リコー GR II

Amazonで見る Rakutenで見る

堂々の1位に輝いたのは、リコーのGR II。センサーが大型のAPS-Cになって、それまで「GR Digital」というラインだったものが、「GR」と原点回帰のような命名になって以来の2機種目、「GR」シリーズ初となるWi-Fi機能と、スマートフォンなどの端末と簡単にペアリングできるNFC機能を新たに採用した、大型イメージセンサー搭載のハイエンドコンパクトデジタルカメラになっています。

GRといえば、ライカマウントにもなって別売されたほど評価の高い、GRレンズが大きな特徴です。小型化と高性能化を両立した28mm相当画角(35mm判換算)で、2枚の高精度非球面レンズと、高屈折率低分散ガラスを採用し、ディストーションや色収差の発生を抑制しながら、画像の周辺部までシャープな解像力と優れたコントラストを実現されています。

9枚羽根の虹彩絞りを採用することにより、開放付近では自然なボケ味による立体感のある描写が得られ、絞り込めば美しい光芒を写し込むことも可能。マニュアルもAUTO制御も可能な“NDフィルター”の搭載で、晴天の屋外においても開放絞りの使用を可能とし、写真表現の幅が広がっています。これが店頭価格税込7万弱で購入できるのですから、逃す手はないでしょう。

【番外編】こんなデジカメも面白い!

せっかくデジタルなのだから、こんな遊び心のあるカメラもいいのでは? というものを探ってみました。

◇リコー THETA

リコー THETA

Amazonで見る Rakutenで見る

撮影者を取り囲む全天球イメージを1ショットで撮影できる画像インプットデバイス「RICOH THETA(リコー・シータ)」をモデルチェンジし、新たに動画撮影が可能になりました。

1回シャッターを切るだけで、撮影者を取り囲む全天球のイメージを簡単に撮影することができます。Wi-Fiを通じてスマートフォンに転送した画像は、専用の無償アプリにより指先でサイズや形、構図を変えて楽しむことができます。また、Wi-Fi接続したスマートフォンで、撮影や各種の設定をおこなうことも可能です。

撮影した全天球イメージは、専用ウェブサイトtheta360.comにアップして、FacebookやTwitter、TumblrなどのSNSや、マイクロソフトが提供するPhotosynthで共有することができます。また、GoogleマップやGoogle+ へ全天球イメージを投稿することも可能です。

これは非常に面白いカメラです。価格も店頭で税込2万弱とお手頃。一台ポケットに入れとくだけで、パーティーなどの人気者になれますよ!

◇FUJIFILMハイブリッドインスタントカメラ 「チェキ」 instax SQUARE SQ10

FUJIFILM instax SQUARE SQ10

Amazonで見る Rakutenで見る

これは、かつてのポラロイドの名機「SX-70」を彷彿とさせる正方形フォーマットのインスタントデジカメです。何がすごいかって、チェキ初のデジタルカメラ、という点です。カメラ本体にプリンター機能もついていますので、撮ったままプリントすることもできれば、それを本体の機能で色合いやトーンなどを調整したデジカメならではのプリントも可能になっています。

カメラ選びに「フィーリング」はとっても大切

筆者はずっとフィルムで制作してきた作家ではありますが、昨今はデジタルのプリンターも性能が上がり、もはやプロの目でも撮影機材がフィルムなのかデジタルなのか、区別が難しいほどです。

筆者は、メインのデジカメにハッセルブラッドVシステムに適応した中盤フルサイズのデジタルバック「PhaseOne」を使っていますが、サブ機は一眼でもミラーレスでもなく、実はコンデジのGRを3代にわたって使っています。それともう一台、違うメーカーの2台を使い分けています。そのくらい、現在のコンデジの性能はいいのです。筆者のメイン機、「PhaseOne」などは、実に20年前のデジタルです。それでも今も遜色ないのですから、もしかしたらデジタルはもう何十年も前に完成の域にあったのかもしれませんね。ただ、筆者のデジタルは発売当時は500万円を超える超高級機でした。競争相手もいませんでしたしね。それがいまでは中古市場で50万円弱ほどで購入が可能です。

カメラを選ぶときの基準はいろいろありますが、高機能、高性能で選ぶのもひとつ、または、使っていて「楽しい」か、「嬉しい」か、「気持ちいい」かで選んでもいいと思うのです。そういう時代がやってきたのです。

今回の記事を参考に、「こんなカメラだったら持ってて楽しいだろうな」と思えるものがあったら、ぜひ店頭で触ってみてください。そして、性能ばかりでなく、フィーリングを大切にしてください。きっとそうして選んだカメラは、長く愛せる「朋友」となれることでしょう。

楽しいカメラ生活を応援しています!

米国で写真を学び、帰国後も個展や出版で活動中の詩人写真家。帰国から僅か2年後27歳で出版した初詩集「記憶の道端」でいきなり谷川俊太郎氏が帯文を提供し、2007年に出版した初写真集でも国際的詩人安彦志津枝女史とのコラボレーションを果たして業界を驚かせる。パリを拠点にも活動し、1ヶ月に渡る長期個展では展示作品が全て売れるなど人気を博し、2016年度の「サロン・ドートンヌ」では日本人で唯一審査に通過し、出展を実現。現在準備中の第2冊目の写真集「esperanza(仮)」では遂に谷川氏がオリジナルの詩を提供して、本格的なコラボレーションを実現させる。