家庭用ネットワークストレージは優秀!個人データの管理方法を見直そう
自分のデータをクラウドサービスに預けたり、自分が作ったメディアをクラウドサービスで運用したり、何かと万能なクラウドサービス。日々クラウドサービスを安定して使えていますが、時々人為的ミスによってサービスが動かなくなるニュースを見ます。多くは無事復旧に至っていますが、ごく稀に復旧できずデータ消失という事件・事故が起きることもあります。
目次
クラウドサービスは100%安全ではない
2012年6月 ファストサーバー データ消失
人為的ミスによりメンテナンス対象のサーバー(稼働・待機系両方)データを削除してしまった事件。
2017年3月 Amazon Web Service(AWS) のS3大規模障害
こちらも人為的ミスにより、作業対象外のサーバも停止させてしまいサービスダウンが発生しました。
大手企業から個人まで利用するAWSのサービスがダウンしたことで、社会活動が数時間ストップする事態に…。2GBまで無料でファイル保管できるDropBoxはAWSのS3を使用しているので、もしS3が復旧出来なかった場合の被害範囲は計り知れません。
ファストサーバーでデータ消失事件が発生した後、一部企業では短時間で自社サービス・システムの復旧に至ってます。何故かというと、企業によってはファストサーバーのバックアップサービスに100%依存せず、自社独自でシステムバックアップを行っていたからです。バックアップの重要さが良く分かりますね。
個人でデータを管理・バックアップしよう
今まで述べてきた障害事件は日々起きている訳ではありません。本来起きてはいけないのですが、”もしも”のためにクラウドサービスでデータ消失を想定したデータバックアップや管理の対策・見直しをしても良いでしょう。そこで提案したいのは家庭用のネットワークストレージを所有することです。
ネットワークストレージ(NAS)とは
ストレージとはハードディスクや光磁気ディスクなどの記憶媒体を指します。あまり難しく考えず、データを保管できる機器装置と思ってください。そしてここではネットワークストレージ(NAS)について語ります。
ネットワークストレージ(NAS)はローカルエリア(LAN)に接続して使用します。家庭用にもインターネットに接続するための機器装置モデム・ルーターがありますよね。それに繋ぎます。
自宅にて使用するパソコンやスマートフォンをインターネットに繋げる時、モデム・ルーターを通じてアクセスします。そのモデム・ルーターにネットワークストレージ機器が繋げば、パソコンやスマホの通り道なので、パソコン・スマホからアクセス出来るようになります。
さらにテレビ番組を録画したデータをネットワークストレージに保存しておけば、パソコンやスマホで再生することが出来ます!ただ単純にデータを保管するための物ではないのです。お家での新しい楽しみ方が増えますね。
家庭用ネットワークストレージ | クラウドサービスとの違い
家庭用ネットワークストレージ(NAS)
- 初期費用:約2~5万程度
- 使用できる容量:主流は1T~3T
- ストレージ・記憶装置の管理:個人
- 使える場所:自宅(ローカルネットワーク接続)、外(インターネット接続)
クラウドサービス(DropBox | GoogleDrive等)
- 初期費用:無料枠ならタダ
- 使用できる容量:無料枠による(2G~10Gが主流)
- ストレージ・記憶装置の管理:クラウドサービス
- 使える場所:インターネット接続できればどこでも
家庭用ネットワークストレージ導入のメリット
大容量の記憶領域!
大切な個人データを、大容量の記憶領域でしっかり管理できる!ネットワークストレージの記憶容量といえばテラバイトが主流。大きな動画ファイルも余裕もって保存できます。
故障・データ損失を防ぐ仕組みを搭載
またネットワークストレージを選ぶ際にRAID構成の仕組みを採用しているモノにしましょう。RAIDとは複数のハードディスクを使ってデータを管理する仕組みです。例えばネットワークストレージで3つのハードディスクを使用している場合、1つハードディスクが故障しても、他2つのハードディスクが生きていればRAIDの仕組みによってデータは保持されます。故障したハードディスクを新品に差し替えるだけでまた元通りです。
個人でデータをしっかり管理するとは時に難しく手間かもしれませんが、それ以上に個人データは思い出・宝物に値するものですよね。今のうちにネットワークストレージを使い慣れておきましょう!
オススメのブランド
お店でもインタネットでも、ネットワークストレージ(NAS)のブランドといえば「Buffalo(バッファロー)」か「I-O DATA(アイオーデーター)」でしょう。どちらも家庭用とビジネス向けの両方を販売しています。機能に大きな差がなく、大抵は価格 or 性能が選定基準になります。価格ならBuffalo、性能ならI-O DATAです。
Buffalo(バッファロー)
BUFFALO LS220D0402N(家庭向け)
- 容量:2TB | 4TB | 6TB | 8TB から選択
- 2台のハードディスクを搭載
- RAID(ミラーリング)機能搭載
- 録画番組再生機能 有り
I-O DATA(アイオーデーター)
I-O DATA HDL2-AA4/E(ビジネス向け)
- 容量:2TB | 4TB | 6TB | 8TB |12TB から選択
- 2台のハードディスクを搭載
- RAID(ミラーリング)機能搭載
- I-O DATA史上データ転送の最速を謳うモデル
- ハイスペックでどちらかと言うとビジネス向け
おわりに
ネットワークストレージを持つことのメリットの一つに家族と共有出来ることがあります。学生には少し値段を高く感じるため、家族皆で使うことを提案して購入するのも有りだと思います。もちろん個人管理するファイルは権限付与・パスワード管理によって家族全員から伏せることも出来ます。
これからも増え続ける個人のデータを、無料のクラウドサービスでは物足りないと思ったらネットワークストレージを手に入れましょう!